スワッパブル(Swappable)ソケットボードの紹介

お客様の要望を踏まえて新たに開発した、スワッパブルソケットボードを紹介します。

従来品(サブボード)

従来品は下図のように、基板上に16個のソケットが直に実装されている構成でした。

これは、サブボードと呼ばれ

  • 搭載されている16個のソケットは同一タイプ。
  • 別タイプや新型のソケット対応は、このサブボード単位で行われる。
  • ソケット交換や修理が、たとえ一ヶ所のみの場合も、サブボードを弊社に返送頂く必要があります。

スワッパブルソケットボード

コンセプト

下記要件に対応する、コストパフォーマンスの良い構成。

  • 同タイプのソケットは量産用途以外は数個で十分。
  • 各種形状のMemory評価対応のため、数種のソケットを準備したい。
  • 新型Memory用ソケットボードの開発、追加を低コストで行いたい。
  • 壊れたソケット(ボード)を短時間で交換復旧したい。

そこで、サブボードからソケットボードを独立させ、着脱可能としました。

ソケットボードは、各種(BGA63,100,132,152,272,316…)準備されており、新規開発も承ります。

異なるソケットでも、ボードとしての基本形状は同一ですので、各種ソケットボードを混在搭載することも可能です。

Universal Sub board

Socket board

その他のメリット

1. Memory Chip の主な信号線をモニタすることが容易です。

主な信号線は、ボード上のスルーホールで、モニタできます。

チェック端子を実装することも容易です。

2. 電流モニタ

Vcc, Vccq,Vppの電流を、簡単な改造により測定可能です。

下図は、Vccの例ですが、VccqやVppも同様です。

弊社での改造も承ります。

尚、ユーザの利便性向上の為、電流センサ付きの SigNAS-Cを開発中です。

測定構成例1

測定構成例2

参考:従来タイプの電流モニタ対応改造