NEDO 助成事業に採択決定のお知らせ
独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募していたAIチップ開発加速のためのイノベーション推進事業のうちAIチップに関するアイディア実用化に向けた開発において、当社が応募していた「AI技術でメモリの通信速度を高速化するメモリコントローラの開発」が採択されました。ここにお知らせいたします。
弊社が得意とする誤り訂正符号技術にAI技術を組み合わせることによって、NANDフラッシュメモリで発生する誤りを学習結果から予測し、誤り訂正の効果を最大化することを目指します。
この技術をSSDコントローラに組み込むことにより、SSDの信頼性、価格、データ伝送速度における飛躍的な改善が見込まれます。結果的にSSDの市場拡大、SSDを使った電子機器の性能向上が期待されます。
本製品は2021年度に試作品の開発を完了し、2023年度に量産を開始する計画です。AI技術を搭載したSSDコントローラICの開発をすることにより、日本の半導体業界において好調なNANDフラッシュメモリ市場に対して少しでも貢献できるよう努力いたします。
≪助成事業の概要≫
AIエッジ処理など大量のデータを扱うシステムでは、プロセッサの近くに高速・ 大容量の不揮発性メモリが不可欠である。コストと記録密度に優れたNANDフラッ シュメモリが最有力候補だが、通信速度の不安定さが問題となる。 本開発では、AI技術を用いてメモリの状態を推定することにより、速度劣化を抑 制するメモリコントローラを実現する。 AI技術を搭載したメモリコントローラがAIエッジ処理を実現化に導く。
≪独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の発表≫
「AIチップ開発加速のためのイノベーション推進事業/【研究開発項目〔1〕】AIチップに関するアイディア実用化に向けた開発」に係る実施体制の決定について
以上
2019年8月26日
株式会社シグリード
代表取締役社長兼CEO 江角 淳