ハードディスク、光ディスクの信号処理で広く利用されている、PRML(Partial Response Maximum Likelihood)方式用 Radix-16ビタビ検出器(Viterbi Detector)です。 弊社独自のACS方式、パスメモリ方式をベースにしたアーキテクチャを採用しており、低面積・低レイテンシ化を同時に実現しています。

概要

低面積版と高速版の選択、軟判定出力(Soft-Output)の有無により、4種類の製品があります。

製品番号タイプ軟判定出力
Si2540低面積版なし
Si2540-H高速版なし
Si2540-S低面積版あり
Si2540-HS高速版あり

特徴

・ 高速化のためにACSループの負荷を軽減

・ Radix-16

・ 状態数:8

・ 任意の伝達関数を設定可能


ビタビ検出器IP(Viterbi Detector)[Radix-16,SOVA対応]

・ トレースバック量を指定可能

・ 軟判定出力(Soft-Output)に対応可能

・ 低面積版、高速版の選択可能

・ 低レイテンシ

・ シングルクロック完全同期式回路

・ FPGAで動作確認後、すぐにASIC化可能

提供形態

・ Verilog RTLソースコード

・ FPGAネットリスト(Xilinx, Altera, Lattice など)

・ ASICネットリスト(お客様ご提示ライブラリにて合成)

・ CPU/DSPソースコード(C言語、アセンブラ)特にTI製DSPは経験豊富です
テストベンチ、入出力パターンとともにご提供いたします。

回路規模・性能

TSMC 65nmLP での合成例

製品番号Si2540Si2540-H
ゲート数206Kgate285Kgate
動作周波数500MHz555MHz
レイテンシ56sample64sample
復号速度2Gbps2.2Gbps

実績

・ ASIC採用実績あり

インターフェース

入力

信号名説明
ICLKクロック
IXRST非同期リセット
IDATA0[n-1:0]入力データ(時刻 t)
IDATA1[n-1:0]入力データ(時刻 t-1)
IDATA2[n-1:0]入力データ(時刻 t-2)
IDATA3[n-1:0]入力データ(時刻 t-3)
IPR_A[m-1:0]伝達関数係数A
IPR_B[m-1:0]伝達関数係数B
IPR_C[m-1:0]伝達関数係数C
IPR_D[m-1:0]伝達関数係数D

*1:Si2540-S、Si2540-HS のみ

出力

信号名説明
ODATA[3:0]検出結果
OSDATA0[s-1:0]軟判定出力(時刻 t)(*1)
OSDATA1[s-1:0]軟判定出力(時刻 t-1)(*1)
OSDATA2[s-1:0]軟判定出力(時刻 t-2)(*1)
OSDATA3[s-1:0]軟判定出力(時刻 t-3)(*1)

応用分野

ハードディスク、光ディスク

カスタマイズ

・ Radixの変更(Radix-2, Radix-4, Radix-8 など)

・ 状態数の変更(4状態、16状態など)

・ 雑音予測機能の追加(下図参照)

・ 信号歪み補正機能追加

軟判定ビタビ復号器IPコアに関する技術詳細、最新情報、カスタマイズのご要望など、お問い合わせは 弊社担当者 までご連絡ください。※記載内容は改良などのため予告なく変更することがあります。