測定するNANDの保護機能

SigNAS3には、NAND Flash Memory(以下NAND)の既存データの保護や評価品質確保の為、特定のBlockやPageについて、ProgramやReadを実行、不実行や評価対象外とする設定を行う機能が備えられています。

以下に3種の機能を紹介します。

解析ソフトウエアの実行ファイル(SigNAS3.exe)同じフォルダに、「Readonlymode」という名前のファイルを置いて起動すると、全ての測定において、EraseとProgramは実行できません。
大切なNAND内のデータを上書きしたくない時などに使用して下さい。

以下に示すGUIにて設定を行います。
以前 BAD Block Scan について紹介しました。
Scan結果のBAD Blockを予め登録して置き、試験評価時は、そこをスキップして測定を行います。
但し、この機能は、Error Rate測定のみで有効です。

Lane Select
対象となるサブボードが接続されているレーンを選択します。
接続されていないLaneに対する設定はできません。

Registration
下記パラメータ設定とコマンド実行にてBadBlock登録を行います。


Channel
SigNAS3のサブボード上のCH0~15の何れかを選択します。


Chip
0~7の何れかを設定します。


Block
4桁の16進数で設定し、最大値はFFFFです。


Add
上記で指定したブロックをBad Blockを登録します。


Delete
上記で指定したブロックのBad Blockを解除します。


Load
以前紹介したGUIのBadBlockScanでの結果ファイルを用いてBadBlock登録を行います。

以下に示すGUIにて、指定したページのProgramやReadを実行、不実行の設定を行います。

ページは4桁の16進数で設定します。

Lane Select
対象となるサブボードが接続されているレーンを選択します。
接続されていないLaneに対する設定はできません。

Program
各測定でプログラムを行う際、Enableに設定されているページはプログラムし、
Disableに設定されているページはプログラムを行いません。
ページ番号を選択して、矢印ボタンでEnableとDisableを切り替えることができます。


Copy to Read Setting
プログラムに関するページ設定をリードに関するページ設定にコピーします。

Read
各測定でリードを行う際、Enableに設定されているページはリードし、
Disableに設定されているページはリードしません。
ページ番号を選択して、矢印ボタンでEnableとDisableを切り替えることができます。


Copy to Program Setting
リードに関するページ設定をプログラムに関するページ設定にコピーします。

Set Page Enable
Target

対象ページの機能について、プログラムのみ、リードのみ、プログラムとリードの両方の
3種類から選択します。

下記3種の何れかの方法でページ設定を行います。

Single Page
指定した1ページをEnableまたはDisableにします。


Multi Page
指定した複数ページをEnableまたはDisableに設定します。
例えば、Start 0010、End 0020、Step 4の時、
ページ0010、0014、0018、001C、0020 を設定します。


All Pages
全ページをEnableまたはDisableに設定します。