Busy Time (Operation time)の測定
NAND Flash Memory (以下NAND)に対する各動作(Erase,Program,Read)に要する時間はBusy Time と呼ばれ、最終製品のパフォーマンスに影響を与える性能指標の一つです。
長時間使用やその他のストレスにより、その性能は変化します。
SigNAS3は、その測定機能をGUIとScriptに備えています。
先ずGUIでのBusy Time測定例を下記します。
本例の測定サンプルチップは3D-TLCです。
第20ブロックから10ブロック分の測定結果です。
X軸:Page番号、Y軸: Busy Time[μs]
Result Monitor の表示
ProgramのBusyTime(スケール拡大)
ReadのBusyTime(スケール拡大)
上図の結果は、NANDの内部構造の特長が示されています。
ブロック構成
全エリアがTLCではなく、SLC、MLC、そしてTLCのエリアがあることが、上図の結果に現れています。
セル(ページ)構成
MLCではLowerとUpper、TLCではLower, Middle, Upper の構成となっており、それぞれのBusyTimeが明確に異なります。
MLCでは2ページ分、TLCでは3ページ分単位で、実際のProgramやReadが行われる為です。
同じ構造の各セル毎の時間の差は殆どありません。
Scriptによる測定
BusyTimeは、NANDへのコマンド(Erase,Program,Read)を発行した時に測定されます。
事前に下記コマンドのパラメータを1にして発行することで、Result Fileに保存されます。
BUSYTM、BKBSTM、CMBSTM
各コマンドについて、BusyTime保存の対象となるコマンドは、OperationManualを参照下さい。
Script
- 'Busy Time Measurment
- 'Block
- VSET04 0 0000
- 'Page
- VSET04 1 0000
- BUSYTM 1
- BKERAS 0 $V04_00$
- BKBSTM 1
- BKPROG 0 $V04_00$ RDMOVL 456789AB
- BKRDEC 0 $V04_00$ RDMOVL 456789AB
- PGREAD 0 $V04_00$ $V04_01$