SigNASⅡとSigNAS3の違い

今回は、SigNASⅡとSigNAS3の違いについて紹介します。

それぞれ下記弊社のホームページでも紹介されておりますのでご参照下さい。

NANDフラッシュメモリテスタ

株式会社シグリードでは、SSD/NANDフラッシュメモリ用誤り訂正方式の研究開発やSSDコントローラLSIの開発を行っています。その開発経験を通して培ったNANDフラッシュメモ…


尚、下記内容の詳細については直接弊社にお問い合わせ下さい。

両者の基本構成の外観写真を示します。

SigNASⅡ

SigNAS3

両者とも制御を司るメインボードと、測定対象のNAND Flash Memory (以下NAND)を載せるソケットを搭載したボード(SigNAS3ではサブボード、SIgNASⅡではドータ―ボード)で構成されます。

写真に記した寸法の通り、SigNASⅡはSigNAS3に比べてコンパクトです。

但し、SigNAS3は、メイン・サブボード間は標準長1mのI/Fケーブルで接続されているため、サブボードのみを実作業机上に置くレイアウトも可能です。

SigNASⅡ: 2個(TSOPのみ4個)、ドーターボード2枚接続構成時

SigNAS3  : 128個、サブボード8枚 x ソケット16個構成時

SigNASⅡ: USB2.0

SigNAS3:USB2.0 or USB3.0

両者ともにGUIベースで主な設定や操作が可能ですが、後発のSigNAS3の方がより多くの機能を備えています。

SigNASⅡでは半固定で、ハードの変更が必要となります。

SigNAS3ではGUIまたはScriptでの設定、変更が可能でVccもVccqも0.5V刻みでの設定できます。

ユーザー独自の測定シーケンスを記述するスクリプトに使用するコマンドについて、SigNASⅡは基本的なコマンドが1文字ですが、SigNAS3は6文字のため機能との関連性が分かり易いと思われます。

機能SigNASⅡSigNAS3
Block EraseeBKERAS
Page ProgrampPGPROG
Page read & dumpgPGRDDM
Page read & comparecPGRDCP

両者に基本機能の差はありません。

しかし、SigNASⅡはハード的なリソースが SigNAS3に比べ限られているため、新機種NANDや新機能の対応に時間がかかったり、対応困難(Vth分布:https://siglead.com/vth-distribution-measurement/ など)な場合がございます。

基本構成の比較では、大きな差はありません。

SigNASⅡは、本体に冷却ファンが(不要のため)装着されておらず、静かです。

以上、SigNAS3は、機能、性能共にSigNASⅡより優位性があり、研究評価にも量産試験にも有用なテスターです。