プログラムパターンについて

SigNAS3には、8種類のプログラムパターンが準備されています。
用途に合わせ、下表から選択してください。

パターンの設定は、下図に示すGUI ”Pattern Settings” にて行います。
このGUIに備えられている各機能について説明します。

下記パターンを選択し、それに関わるパラメータを設定します。

All 0

ブロック全体に0をプログラムします。

All 1

ブロック全体に1をプログラムします。

[Initial Value]に設定した4バイトのデータを初期値として、各ページ先頭にプログラムされます。
その後は、[Step Value]の4バイトの設定値を継続加算してプログラムします。
設定値とNANDにプログラムするパターンの関係を例示します。

  • Initial Value = 03020100、Step Value = 04040404に設定した場合

プログラムパターンDQ[7:0]: 00h 01h 02h 03h 04h 05h 06h 07h 08h 09h 0Ah 0Bh ・・・

  • Initial Value = 00000000、Step Value = 00000001に設定した場合

プログラムパターンDQ[7:0]: 00h 00h 00h 00h 01h 00h 00h 00h 02h 00h 00h 00h ・・・

動作はIncrementと下記一点を除いて同様です。
データの初期化は、ページ0000の先頭でのみ行われ、それ以降のページ先頭では行いません。

[Seed Value]に設定した4バイトのデータを初期値として、各ページ先頭にプログラムされます。
その後は、下図に示すM系列発生器から生成されたデータをプログラムします。


Seed Value = 456789AB に設定した場合のプログラムパターン(Hex)
  AB 89 67 45 18 F0 7C 76 D7 CF 8D 80 …

動作はPseudoRandomと下記一点を除いて同様です。
データの初期化は、ページ0000の先頭でのみ行われ、それ以降のページ先頭では行いません。

5184個のバッファの中から、プログラムするバッファを選択します。
バッファには、下記フォーマットに従い、任意のパターンを記録しておきます。


パターンファイルは、4桁のバッファ番号と4バイトのパターン(何れも16進数)で構成されます。


ブロック全体にバッファに格納されているパターンをプログラムします。

Page 0000にはバッファ0000、
Page 0001にはバッファ0001、・・・、Page 143Fにはバッファ143Fのパターンをプログラムします。

チェックすると、プログラムパターンをビット反転します。例えば、All 0を選択時にBit Flipにチェックすると、All 1のパターンがプログラムされます。

  • パターンファイルのフォーマット(テキストファイル)

パターンファイルは、バッファ番号と4バイトのパターン(16進数表現)で構成されます。
まず、バッファ番号を0000~143Fで記載し、その後にバッファに書き込むパターンを記載します。
複数のバッファに書き込む場合は、続けてバッファ番号とパターンを記載します。



バッファ0000とバッファ143Bにパターンを書き込む場合のパターンファイル。

0000[改行]
03020100[改行]
07060504[改行]
0B0A0908[改行]
0F0E0D0C[改行]
13121110[改行]
17161514[改行]
143B[改行]
00000000[改行]
00000001[改行]
00000002[改行]
00000003[改行]
00000004[改行]
00000005[改行]

注意事項1: データ不足
 ファイルに記載されているパターンバイト数がページサイズより少ない場合、足りない部分は不定値となります。

注意事項2: バッファのサイズ制限
 5184個の各バッファのサイズは36864バイトであるため、ファイルに36864バイトを超える記載パターンは無視されます。


Pattern Select画面で設定したパターンをファイルに保存します。
テキストファイルとバイナリファイルを選択することができます。
Write to Fileボタンを押すとダイアログボックスが開きますので、パターンを保存するファイルを指定してください。
テキストファイルのフォーマットは、既述の通りです。但し、バッファ番号の扱いは次の通りです。

  • Page Programパターンの場合: バッファ番号は0000
  • Block Programパターン、P/E Cycleパターンの場合: バッファ番号はページ番号

バイナリファイルにはフォーマットはなく、パターンだけを保存します。
Block Programパターンの場合は、ページ0000から順に最終ページまでのパターンを保存します。

バッファへのパターン書込み機能です。
テキストファイルかバイナリファイルを選択し、【Set】 ボタンを押すとダイアログボックスが開きますので、パターンが記載されたファイルを指定してください。

指定したファイルからパターンを取得し、バッファに書き込みます。
テキストファイルのフォーマットは、既述の通りです。
バイナリファイルにはフォーマットはなく、各バッファに次のように書き込みます。
Psはページサイズであり、NAND Settingsで設定されている値を参照します。

  • バッファ0000: 1バイト目からPsバイト目のパターン
  • バッファ0001: Ps+1バイト目から2Psバイト目のパターン
  • バッファ0002: 2Ps+1バイト目から3Psバイト目のパターン

【Get】ボタンを押すと、指定したバッファのパターンを表示します。