スクリプト(Script) 入門 2
スクリプト(Script) 入門 ー1 では、Scriptの作成から実行までの流れを紹介しました。
今回は、任意の文字列を指定ファイルに記録するScriptを作成してみます。
文字列の記録保存は、コマンドPRTSTRで実現できます。
例
文字列 "Hello SigNAS3" を指定ファイルに記録保存する。
下記一行のみをテキストエディタで記し、ファイル名 Print.ssl に保存しました。
PRTSTR 01 "Hello SigNAS3"
コマンド | PRTSTR:文字列を結果ファイルに記録する。 |
パラメータ | 01:保存先を Result File とする。 その他のファイル種類を保存先とする設定値は、下記の通りです。 |
02:Dump File | |
04:Compare File | |
08:Error Count File | |
パラメータ | "Hello SigNAS3" : 記録する文字列 但し、ファイルには全て小文字で記録されます。 |
このScriptの実行に際し、事前に記録先のファイルを準備、場所指定しておく必要があります。
方法1
GUIのScript設定画面で、Result File(下図赤枠)を指定しておきます。
本例の場合は、ファイル名をScript0.rstとしました。
GUIのBrowseボタンを押すことで、指定できます。
Script実行結果
下図のように、Scriptに記した文字列が、指定したファイルに記録保存されています。
※上記例では、GUIでParameterのチェックを外していますが、ONにすると下図の結果となります。
方法2
Script内で、記録保存するファイル名を事前に、FNRSLTコマンドで記述しておきます。
FNRSLT 0 Script1.rst
PRTSTR 01 "Hello SigNAS3"
上記のScriptを実行すると、ファイル Script1.rst に、文字列が記録されます。
この場合、たとえGUIで方法1で示した設定がされていても、本Script内で指定したファイルへのみ、記録保存されます。
コマンド | FNRSTR:Result File名を指定します。 |
他の種類のファイル名指定用コマンドは、下記の通りです | |
FNDUMP: Dump File | |
FNDUMP: Dump File | |
FNECNT: Error Count File | |
パラメータ | 0:ファイルを新規作成します。 |
1:指定したファイルが既存ならば、追記します。 ファイルの場所の指定は絶対パス、または、SigNAS3.exeが存在するフォルダからの相対パスで指定して下さい。 ファイル名のみの場合は、SigNAS3.exe があるフォルダに記録されます。 |
このように、記録された計測データのインデックスやメモとして、任意の文字列を指定のファイルに記録することができます。
ファイルの種類
上記に記したファイルについて簡単に紹介します。詳しくはOperation Guideを参照下さい。
ファイル | サフィックス | 説明 |
---|---|---|
Script File | ssl | 実行するScript(コマンド行)を保存するファイルです。 行の先頭に ’ を記すと、コメント行となります。 |
Result File | rst | Script 実行結果を保存するファイルです。 |
Dump File | dmp | Flash Memory からReadしたデータのダンプ結果を保存するファイルです。 Table 1 参照。 |
Compare File | cmp | Write(Program)データとReadデータの比較結果を保存するファイルです。 Table 2 参照。 |
Error Cnt File | ect | Write(Program)データとReadデータの比較結果に基づくエラーカウントを保存するファイルです。 Table 3 参照。 |
※どのファイルも、テキストエディタで開いて内容を確認することができます。
【Table 1】Dump File への保存項目
【Table 2】Compare File への保存項目
【Table 3】Error Count File への保存項目
※各ファイルの保存項目は、Save Itemsで指定することができます。